ピクシブのライブ配信機能「pixiv Sketch LIVE」が2025年8月27日でサービスを終了すると発表されました。
約8年間も続いてきたサービスだけに、今回は、このサービス終了を受けて、私たちクリエイターが「今、何をすべきか」、そして「これからのライブ配信という表現の場とどう向き合っていくべきか」について、深掘りしてお話ししたいと思います。
突然のサービス終了!まずは「pixivポイント」と「リワード」をしっかりチェック
まず、一番に確認していただきたいのは、あなたがもし「pixivポイント」や「リワード」を持っていた場合のことです。これらの利用も、pixiv Sketch LIVEの終了に合わせて、大きく変わってしまいます。
「pixivポイント」のスケジュールを確認しよう
終了までのスケジュールは以下の通りです。特にポイントを保有している方は、期間内に使い切るか、払い戻し手続きを検討してください。
- 2025年7月23日 15:00
- pixivアプリ(iOS/Android)での「pixivポイント」購入が終了します。これ以降はポイントを買い足すことができなくなるので注意が必要です。
- 2025年8月27日 15:00
- 「pixiv Sketch LIVE」サービスが完全に終了します。
- 「pixivポイント」も同時に利用終了となります。
- 「pixiv Sketch LIVE」のリワードから「pixivポイント」への交換も終了。もしリワードを保有しているなら、現金への交換を検討してください。リワードからポイントに変換してしまうと払い戻し対象外となるため、ここが特に重要なポイントです。
注目ポイント📌
🚨 リワードからのポイント交換は払い戻し対象外
💸 現金化できるリワードは現金に
🗓️ スケジュールをしっかり確認しよう
「せっかく購入したポイント、無駄にしたくない!」という方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。購入したけれど使わなかった「pixivポイント」は、払い戻しの対象となります。
- 払い戻し対象
- 2025年8月27日(水)15:00時点で未使用の、ご自身で購入した「pixivポイント」です。
- リワードで交換したポイントは対象外となりますので、この点を間違えないようにしましょう。
- 払い戻し受付期間
- 2025年8月27日(水)15:00~2025年12月1日(月)23:59
- 約3ヶ月間の猶予がありますが、忘れてしまわないうちに手続きを済ませるのが賢明です。
- 払い戻し方法
- 銀行口座への現金振込で払い戻されます。
- 2025年8月27日(水)以降にiOS版・Android版pixivアプリ内で、払い戻し専用フォームが順次公開されるとのことです。アプリ内で手続きが完結できるのは利用者にとって便利ですね。
- 注意事項
- 日本国内の銀行口座のみが対象です。
- 払い戻しは受付期間終了後、順次手続きされるため、時間がかかる場合があります。
- 口座情報の入力ミスには十分注意してください!一度手続きが完了すると再実行はできません。この点は非常に重要なので、確認を怠らないようにしましょう。
- 登録内容に確認事項があり、pixivアカウント登録のメールアドレス宛に連絡があった場合、返信がないと払い戻し対象外となる可能性があるので、メールボックスもこまめにチェックしましょう。
注目ポイント📌
💰 購入ポイントは払い戻し可能
⏰ 2025年12月1日までに手続きを
✍️ 口座情報は慎重に正確に入力
リワードで交換した「pixivポイント」は払い戻しの対象外でしたが、リワード自体は現金として受け取ることが可能です。
また、従来は確定リワード残高500円以上から銀行口座へのお振込が可能でしたが、今回のサービス終了に伴い、振込手数料より1円でも多くリワードを保有していれば現金として受け取れるように変更されます。これは、少額のリワードでも現金化できるようになった、ユーザーにとっては嬉しい変更点ですね。
- 現金でのお受け取り方法
- 以下のリワード確認画面から振込申請を行うことができます。 リワード確認画面 – pixiv Sketch
- 振込申請後、5営業日以内(土日祝を除く)に振込手数料が差し引かれた金額が口座へ振り込まれます。
- 注意事項
- 確定リワード残高201円以上から、銀行口座へのお振込が行えます。
- リワードを現金として受け取る場合、振込手数料として以下の金額が差し引かれます。
- リワードの総額が30,000円未満の場合:200円
- リワードの総額が30,000円以上の場合:300円
- リワード取得から90日間交換いただけなかったリワードは失効いたします。この期限には特に注意が必要です。
注目ポイント📌 🎁 リワードは201円以上から現金化OK 💲 振込手数料は金額によって変動 ⏳ リワードには90日間の有効期限あり
pixivとは?運営会社のピクシブ株式会社について

ここで、今回の件の主体である「pixiv」について少し掘り下げてみましょう。
pixivは、イラスト、漫画、小説などの作品を投稿・閲覧できるソーシャルネットワーキングサービスです。ピクシブ株式会社が運営しており、2007年にサービスを開始しました。クリエイターが自身の作品を発表し、他のユーザーと交流する場として、日本国内外の多くのクリエイターに愛されています。
ピクシブ株式会社の事業展開
ピクシブ株式会社は、「創作活動がもっと楽しくなる場所」をコンセプトに、pixivの他にも様々なクリエイター支援サービスを展開しています。
- BOOTH(ブース): クリエイターが自身の作品(デジタルデータ、グッズなど)を販売・購入できるオンラインマーケットです。同人誌即売会のオンライン版のような位置付けで、個人クリエイターが手軽に作品を販売できる場を提供しています。創作物の流通を促進し、クリエイターの収益機会を創出しています。 BOOTH
- FANBOX(ファンボックス): クリエイターが月額制でファンから継続的な支援を受けられるサービスです。ファンは限定コンテンツの閲覧やクリエイターとの交流を楽しむことができます。クリエイターが創作活動を継続するための経済的な基盤を支援する目的があります。 pixiv FANBOX
- pixiv Sketch(ピクシブスケッチ): 今回のライブ配信機能の終了に関わるサービスで、お絵かきに特化したコミュニケーションプラットフォームです。オンラインでお絵かきを楽しんだり、他のユーザーと交流したりすることができます。ライブ配信機能は終了しますが、サービス自体は継続し、日々の創作を気軽に共有し交流できる場所を目指しています。 pixiv Sketch
- pixiv Comic(ピクシブコミック): オリジナル漫画や人気コミックの試し読みなどができる漫画サービスです。多くの漫画作品が無料で読めるため、新たな作品との出会いの場となっています。 pixivコミック
このように、ピクシブ株式会社はクリエイターの創作活動を多角的にサポートし、クリエイターとファンをつなぐ重要な役割を担っています。その動向は多くのクリエイターに影響を与えるため、今回のサービス終了のニュースも大きな関心を集めています。
注目ポイント📌
🎨 クリエイター支援の多角的なサービスを展開
🤝 ファンとクリエイターをつなぐプラットフォーム
📈 創作活動のインフラを支える企業
「ライブ配信」と「クリエイターの創造性」〜AI時代の新たな視点〜

今回のpixiv Sketch LIVE終了は残念ではありますが、一方で、私たちクリエイターが「ライブ配信」という表現方法とどう向き合っていくべきか、改めて考える良い機会でもあります。
pixiv Sketch LIVEは、「創作の過程も楽しめるように」という想いで2017年にリリースされ、8年という長きにわたり多くの配信者と視聴者に支えられてきました。自身の制作過程を見せたり、視聴者と直接コミュニケーションを取ったりできるライブ配信は、クリエイティブな活動をサポートしてくれる素晴らしいツールでした。作業配信をすることで、集中力が高まったり、モチベーションを維持できたりする側面もあったでしょう。
ライブ配信がもたらすクリエイティブへの影響
- 集中力の向上とモチベーション維持: 誰かに見られているという意識が、作業への集中力を高め、途中で投げ出すのを防いでくれることがあります。特に長時間の作業では、良い刺激になります。
- リアルタイムなフィードバック: 視聴者からのコメントや質問は、新しい視点やアイデア、改善のヒントを与えてくれます。これは作品の質を高める上で非常に貴重であり、クリエイター自身の成長にも繋がります。
- コミュニティ形成: 自分の作品や活動に興味を持つ人々と繋がり、ファンベースを築くきっかけになります。これは、クリエイターとしての活動を長く続けていく上で、精神的・経済的に重要な基盤となり得ます。ファンとの一体感は、創作意欲をさらに掻き立てるでしょう。
- 自己表現の場: 自分の個性や思考を直接伝え、作品の背景にあるストーリーを共有することで、より深い共感を生み出すことが可能です。これは、完成した作品だけでは伝えきれないクリエイターの人間性や情熱を伝える上でも非常に有効です。
注目ポイント📌
💡 集中力UPとモチベーション維持に貢献
🤝 リアルタイムのフィードバックで作品を深化
💖 ファンとの繋がりで活動を豊かに
AI時代における「ライブ配信」と「本質的な創造活動」の考察
さて、このブログのメインコンセプトは「AI任せでクリエイティブをするのではなく、AIを活用してクリエイティブな時間を確保する」ことです。この視点から、ライブ配信という表現をどう捉えるべきでしょうか。
AIは、すでにイラストの自動生成やデザインの補助、データ分析など、様々な面でクリエイティブの現場に入り込んでいます。その進化のスピードには目を見張るものがあります。しかし、だからこそ私たちは、AIに代替可能な単純作業や事務的なタスクをAIに任せることで、より「本質的な創造活動」に時間を割けるようになる、という視点を持つべきです。
ライブ配信も、ある意味では「本質的な創造活動」を支援するツールになり得ます。例えば、AIが生成したアイデアスケッチをライブでブラッシュアップしたり、AIを活用した新しい制作プロセスを共有したりすることで、視聴者と一緒にクリエイティブの可能性を探求できるかもしれません。これはAIがどこまでクリエイティブに関与できるのか、その進化の可能性をリアルタイムで示す場にもなりえます。AIの限界と人間の強みを同時に見せることで、より深くAIとの共存を考える機会にもなるでしょう。
また、AIに代替できない「人間ならではの感性」「手描きの温かみ」「ライブ感」といった要素は、ライブ配信を通して最も伝わりやすいものです。AIがどれだけ高度な作品を生み出せるようになっても、クリエイター自身の個性や情熱が放つ輝きは、唯一無二のものです。ライブ配信は、そんな私たちの「人間らしさ」を最大限に引き出し、共有する場としてこれからも価値を持ち続けるでしょう。AIの進化によって、効率化された時間で生まれた新たなインスピレーションを、ライブ配信で共有する。そんな未来も想像できますね。AIの可能性に注目しつつも、あくまで「ツール」としての活用を考え、クリエイター自身の価値を高める方法を追求していくことが重要です。
注目ポイント📌
🤖 AIは創造時間を生み出すパートナー
🎨 人間ならではの感性をライブで共有
✨ クリエイターの個性が光る場所
pixiv Sketchはこれからも!代替サービスと新しい創作の場を探そう


pixiv Sketch LIVEは終了しますが、お絵かきコミュニケーションサービス「pixiv Sketch」自体は、引き続きサービス提供を続けていくとのことです。これは嬉しいニュースですね!お絵かきを楽しむ場はこれからも健在です。
そして、ライブ配信の場としては、pixiv Sketch LIVE以外にも様々なプラットフォームが存在します。今回の件を機に、自分がどんな配信をしたいのか、どんな視聴者層に届けたいのかを改めて考え、最適なプラットフォームを探してみるのも良いかもしれません。
主要なライブ配信プラットフォーム
- YouTube Live(YouTube)
- 運営会社: Google LLC(親会社はAlphabet Inc.)。世界最大の動画共有プラットフォームで、誰もが知る存在です。
- 特徴: 圧倒的なユーザー数を誇り、既存の動画コンテンツとの連携が容易です。クリエイターは収益化プログラム(YouTubeパートナープログラム)を通じて広告収入やスーパーチャットなどを受け取ることができ、幅広いジャンルの配信者が活動しています。動画編集機能や分析ツールも充実しています。
- クリエイターにとってのメリット: 広範な視聴者にリーチでき、アーカイブを動画として残せるため、後から視聴者が増える可能性もあります。ライブ配信だけでなく、動画コンテンツとしての再利用も視野に入れられます。
YouTubeについて – YouTube
- Twitch(ツイッチ)
- 運営会社: Twitch Interactive, Inc.(親会社はAmazon.com, Inc.)。主にゲーム配信に特化したプラットフォームとして成長しましたが、最近ではクリエイティブ、音楽、雑談など多岐にわたるジャンルの配信も増えています。
- 特徴: リアルタイムでの視聴者とのコミュニケーションが非常に活発で、サブスクリプションやCheering(ビッツ)など、視聴者がクリエイターを直接支援する機能が充実しています。コミュニティの結束が非常に強く、熱心なファンが多いのが特徴です。
- クリエイターにとってのメリット: ライブ配信に特化しており、投げ銭などによる収益化がしやすい環境です。クリエイターを応援する文化が根付いており、自身のファンコミュニティを強固にしたいクリエイターには特におすすめです。
Twitchについて – Twitch
- ニコニコ生放送(ニコニコ)
- 運営会社: 株式会社ドワンゴ。日本の大手IT企業で、KADOKAWA傘下です。「ニコニコ動画」の関連サービスとして、古くからライブ配信を提供しています。
- 特徴: コメントが画面上を流れる「弾幕」表示が特徴的で、独特の一体感を生み出します。アニメ、ゲーム、VTuber、音楽などサブカルチャーに強いプラットフォームです。ユーザー主導のイベントや企画も盛んです。
- クリエイターにとってのメリット: 日本のユーザーが多く、特にサブカルチャー系のコンテンツと相性が良いです。独自のコミュニティ文化の中で、熱量の高いファンを獲得しやすい可能性があります。
ニコニコ生放送
- X (旧Twitter) Live
- 運営会社: X Corp.(旧Twitter, Inc.)。世界的なSNSプラットフォームです。
- 特徴: 短い動画やテキストが中心のSNSとして知られていますが、ライブ配信機能も提供しています。既存のフォロワーに直接ライブ配信を告知・開始できるため、手軽に始めることができます。特別な準備なしに、すぐに配信を始められる手軽さが魅力です。
- クリエイターにとってのメリット: すでにXでフォロワーがいる場合、すぐに配信に誘導できます。イベントの告知やちょっとしたライブドローイングなど、気軽に短時間の配信をするのに便利です。
Xについて | 会社の概要と理念
- Reality(リアリティ)
- 運営会社: GREE, Inc.の子会社であるREALITY株式会社。バーチャルライブ配信に特化したプラットフォームです。
- 特徴: スマートフォン一つで簡単にアバターを作成し、バーチャルな姿でライブ配信ができます。顔出し不要で配信できるため、プライバシーを気にせず気軽に始めたい人や、バーチャルキャラクターとして活動したい人に向いています。
- クリエイターにとってのメリット: バーチャルアバターを使って、普段とは違う表現に挑戦できます。気軽に始められる点も魅力であり、新しい自己表現の可能性を広げることができます。
REALITY株式会社について – REALITY
これらのプラットフォームはそれぞれ特徴が異なります。どのプラットフォームが自分のクリエイティブな表現や活動スタイルに合うかを検討し、実際に試してみる価値は十分にあるでしょう。大切なのは、あなたの「本質的な創造活動」をサポートし、より充実したクリエイターライフを送るための最適な選択を見つけることです。
注目ポイント📌
🌐 様々なライブ配信プラットフォームを検討
🎮 Twitchはゲーム・クリエイティブ系に強い 🇯🇵 ニコ生は日本のサブカルチャーに特化
🎭 Realityでバーチャル配信に挑戦
クリエイターの未来とAIとの共存
私たちクリエイターは、常に新しいツールやサービスを柔軟に取り入れ、自身の表現の幅を広げていく必要があります。AIもライブ配信も、あくまで「ツール」であり、それらをどう使いこなして、自身の「本質的な創造活動」を豊かにしていくかが、私たちの腕の見せ所です。
AIの進化は目覚ましく、クリエイティブの現場にも大きな変化をもたらしています。しかし、AIがどれだけ高度な作品を生み出せるようになっても、その根底にある「発想力」「感動を伝える力」「倫理観」「著作権への配慮」といった部分は、最終的に人間のクリエイターが担うべき領域だと私は考えています。
AIは、私たちクリエイターの「時間」を解放してくれるパートナーになりえます。単純作業やリサーチをAIに任せることで、私たちはアイデアを練り、表現を深め、よりパーソナルなメッセージを作品に込めるための時間を確保できるのです。そして、そうして生まれた新たなクリエイティブを、ライブ配信などの場で共有することで、さらに多くの人々と感動を分かち合えるはずです。
今回のpixiv Sketch LIVE終了は、一つの区切りではありますが、同時に私たちクリエイターがAI時代にどう生きるか、どう表現するかを再考する良いきっかけでもあります。これからも、このブログでは「AIを賢く活用して、クリエイティブな時間を増やす」ためのヒントをたくさん発信していきますので、ぜひ一緒に、わくわくするクリエイティブな未来を切り拓いていきましょう!
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