こんにちは!デザイナーの私が、同じクリエイター仲間のあなたに語りかけるような気持ちで、今日のテーマをお届けします。
ここ数年で、私たちの創作活動の周りには「画像生成AI」という新しい仲間が一気に増えました。本当にたくさんのツールが登場して、「どれが自分に合っているの?」と、かえって制作の手が止まってしまう、なんて経験はありませんか?
SNSで話題のアーティスティックなAI、仕事のデザインツールにいつの間にか追加されていたAI機能、チャットで話しかけるだけで絵を描いてくれるAIなど、その種類は多岐にわたります。選択肢が多すぎて、ツールの比較検討だけで貴重な創作の時間が奪われてしまうのは、もったいないですよね。
このブログのコンセプトは、「AIにクリエイティブを任せる」のではなく、「AIを賢く活用して、私たち人間が本当にやりたいクリエイティブな時間を確保する」ことです。
だからこそ、今回はたくさんの情報の中から特に注目すべき8つの画像生成AIを厳選し、それぞれの「個性」と「得意なこと」を、難しい言葉をなるべく使わずに、じっくりと解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたの創作スタイルや目的にぴったり合う「最高のAIパートナー」がきっと見つかるはずです。
この記事で分かること📖
🎨 主要8大AIの個性:MidjourneyからAdobe Fireflyまで、今絶対に知っておくべきAIたちの強みと弱みが分かります。
💰 料金プランの賢い見方:月額制、クレジット制、そして「稼いだら払う」モデルまで、あなたのお財布に優しい選び方が分かります。
⚖️ 商用利用の「安全レベル」:安心して仕事で使うために知っておくべき、著作権補償の有無など、法的なリスクの違いがはっきり分かります。
🧑🎨 あなたに合うAIはどれ?:個人の趣味制作、フリーランスの仕事、企業のチーム利用まで、目的別に最適なAIツールが見つかります。
比較の前に知っておきたい、画像生成AIの「今」

本格的なツール比較に入る前に、少しだけ今の画像生成AIの世界で起きている大きな流れを共有させてください。これを頭の片隅に置いておくだけで、各ツールの特徴がぐっと理解しやすくなりますよ。
その1:「全部入りソフト」 vs 「一芸特化ツール」
今の市場は、大きく2つのタイプに分かれています。
一つは、AdobeやMicrosoft、Canvaのような、もともと私たちが使っているソフトに画像生成AIを組み込んで、「デザインからSNS投稿まで、全部この中で完結できますよ」という「全部入りソフト」の考え方です。日々の作業の流れを変えずにAIの力を借りられるのが最大の魅力です。
もう一つは、Midjourneyのように「とにかく世界で一番美しい絵を作ることだけを考えました」という「一芸特化ツール」です。他のソフトとの連携は少し手間かもしれませんが、そのツールでしか生み出せない圧倒的なクオリティが、多くのクリエイターを惹きつけています。
その2:「この絵、仕事で使って大丈夫?」問題が最重要に
企業がAIを本格的に使い始めたことで、「生成した画像の著作権は大丈夫?」という点が、ツールの評価を大きく左右するようになりました。
特にAdobe Fireflyは、学習データに著作権的にクリーンなAdobe Stockの素材だけを使うことで、「仕事で安心して使えますよ」という点を最大の売りにしています。さらに、Microsoftも「Copilot Copyright Commitment」という約束を掲げ、万が一著作権で訴えられた場合にユーザーを守る姿勢を見せています。これは、仕事でAIを使う上で、とても心強い約束です。
その3:「おしゃべり」しながら絵が生まれる時代へ
以前は、AIに絵を描いてもらうには「プロンプト」と呼ばれる専門的な呪文のような命令文が必要でした。しかし、ChatGPTやGoogle Geminiのように、普段私たちが話す言葉で「もう少し明るくして」「猫を犬に変えて」とお願いするだけで、どんどん絵を修正してくれるAIが登場しました。
これにより、専門知識がない人でも、まるでアシスタントと会話するように、直感的にイメージを形にできるようになり、利用のハードルがぐっと下がりました。
その4:「稼いだら払ってね」という新しいルール
ツールの料金体系も面白くなってきています。単なる月額制だけでなく、MidjourneyやStability AI(Stable Diffusionの開発元)は、「年間総収入が100万ドルを超える企業が仕事で使う場合は、もっと高いプロ向けのプランに入ってくださいね」というルールを設けています。
これは、個人クリエイターや小さな会社が活動を始めやすいように応援しつつ、AIを使って大きく利益を上げている大企業からは、その分の対価をいただくという、市場が育ってきたからこその、公平な仕組みと言えるかもしれません。
その5:市場の二極化が進んでいる
これらの流れが合わさった結果、今の市場は2つの方向に分かれつつあります。
一つは、ビジネスの現場で働く人たちのための方向です。AdobeやCanva、Microsoftのツールがこちらで、使いやすさや、普段の仕事の流れにスムーズに組み込めることを一番に考えています。デザイン作業全体のスピードアップが目的です。
もう一つは、アーティストや専門家のための方向です。MidjourneyやStable Diffusionが代表で、最高の作品を生み出すための、細かな調整機能や圧倒的な表現力を追求しています。これまでにないビジュアルをゼロから作り出すための、プロ向けの道具と言えます。
どちらが良いという話ではなく、あなたの目的によって選ぶべき道がはっきりと分かれてきた、ということですね。
注目ポイント📌
🤝 全部入りか、一芸特化か:いつものソフトで手軽に使うか、最高の品質を求めて専門ツールを選ぶか、大きな分かれ道です。
⚖️ 安全第一の流れ:企業が使い始めたことで、「仕事で安心して使えるか」がツール選びの最も重要な基準の一つになりました。
🗣️ 「命令」から「対話」へ:専門知識がなくても、AIと会話するようにイメージを形作れるツールが主流になっています。
💰 公平な料金体系:個人は使いやすく、大きく稼ぐ企業は相応の料金を、という新しいルールが生まれつつあります。
主要画像生成AI 8選 徹底比較
それでは、いよいよ本題です。今、最も注目されている8つの画像生成AIを、一つひとつじっくり見ていきましょう。それぞれのAIが持つ個性や世界観を感じながら、あなたの創作活動の隣に置きたいパートナーを探してみてください。
Midjourney:誰もが息をのむ、芸術的クオリティの追求者

こんな人におすすめ!
- とにかく最高のクオリティ、芸術的な一枚を追い求めたいアーティスト
- 他のAIでは出せない、独特の雰囲気や世界観を表現したいクリエイター
- 少し操作が独特でも、最高の結果のためなら手間を惜しまない人
- 優れた画質:特に、人物や風景のフォトリアルな表現、そして絵画的な作風において、業界の基準点とされています。
- 細やかな表現調整:
--stylize
(芸術性の強さ)や--chaos
(作風の多様性)といった独自のパラメーターを使いこなすことで、自分のイメージに限りなく近い作品を生み出せます。 - 便利な独自機能:完成した絵の続きを描き足す「Pan(パン)」や、引いて見た構図を作る「Zoom Out(ズームアウト)」、さらには画像から逆にプロンプトを生成してくれる「Describe(ディスクライブ)」など、創作を助けるユニークな機能が満載です。
- キャラクターの一貫性:
--cref
という機能を使えば、同じキャラクターを様々なポーズやシチュエーションで登場させることができ、物語制作などで非常に強力な武器になります。
料金プラン
Midjourneyに無料プランはありません。月額または年額での利用が基本です。料金は、画像を高速で生成できる「Fast GPU 時間」という権利をどれだけ買っておくか、で決まります。
プラン | 月額料金 | Fast GPU 時間 | Relax GPU 時間 | ステルスモード |
---|---|---|---|---|
Basic | $10 | 3.3時間/月 | なし | なし |
Standard | $30 | 15時間/月 | 無制限 | なし |
Pro | $60 | 30時間/月 | 無制限 | あり |
Mega | $120 | 60時間/月 | 無制限 | あり |
Standardプラン以上で使える「Relax Mode」は、生成に少し時間はかかりますが、GPU時間を消費せずに画像を無制限に作れるため、コストを気にせずにとことん試行錯誤したいクリエイターにとっては、最高の選択肢と言えるでしょう。また、Proプラン以上では、自分の作品やプロンプトを非公開にできる「ステルスモード」が利用できます。
- 所有権:生成した画像の所有権はあなたにあります。
- 商用利用:すべての有料プランで商用利用が可能です。
- 100万ドルの壁:最も注意したいのがこのルール。あなたの会社や事業の年間総収入が100万ドルを超える場合、商用目的で使うには月額$60以上のProプランまたはMegaプランへの加入が必須となります。これは利用規約上の大切なルールなので、大きなビジネスで利用する方は特に注意が必要です。
- 著作権の曖昧さ:AIが作った画像の著作権が法的に完全に保護されるかは、まだ世界中で議論が続いています。Midjourneyの規約で「所有権がある」とされても、それが法的な「著作権」と同じ意味とは限らない点は、頭の片隅に置いておきましょう。
注目ポイント📌
🎨 美学の追求:Midjourneyの本当の魅力は、単なるツールを超えた「美学」にあります。最高のビジュアルを求めるなら、まず最初に試すべきサービスです。
🤝 コミュニティの力:Discordを拠点とした強力なコミュニティが、創作のヒントやインスピレーションを与えてくれます。
💰 無制限プランの価値:Standardプラン以上の「Relax Mode」は、コストを気にせず無限に試行錯誤できる、クリエイターにとって最高の環境です。


Stable Diffusion:自由とカスタマイズを愛する技術者のためのキャンバス

こんな人におすすめ!
- 自分だけのオリジナルな画風やキャラクターモデルを作りたい人
- AIの仕組みを深く理解し、とことん自分好みに調整したい技術者や研究者
- ローカルPC上で、プライバシーを守りながら画像生成をしたい人
- 究極のカスタマイズ性:CivitAIのようなサイトには、世界中のクリエイターが作った何万ものカスタムモデルが公開されており、ダウンロードするだけで様々な画風を自分の環境で再現できます。
- ローカル環境で実行可能:高性能なグラフィックボード(GPU)を搭載したPCがあれば、インターネットに接続せず、自分のPCの中だけで画像生成を完結できます。プライバシーを重視する方や、外部サービスの制限を受けたくない方には大きなメリットです。
- 強力な制御ツール「ControlNet」:簡単なスケッチや棒人間のポーズを元に、AIに構図を細かく指示できる「ControlNet」という拡張機能が非常に強力。これにより、「キャラクターにこんなポーズをさせたい」という願いを高い精度で叶えることができます。
- 多様な操作画面:一般的には「AUTOMATIC1111」や、より柔軟性が高い「ComfyUI」といった無料のWeb UI(操作画面)を通じて利用します。多機能で少し学習が必要ですが、使いこなせばプロレベルの画像編集が可能です。
料金プラン
- ローカル利用:モデル自体は無料です。必要なのは、高性能なPCへの初期投資だけです。
- クラウド/API利用:自分でPC環境を用意するのが難しい方向けに、Stability AIはAPI(プログラム経由での利用)を提供しています。これは生成枚数に応じて課金されるクレジット制です。他にも、様々な会社がStable Diffusionを簡単に使えるようにしたウェブサービスを月額制で提供しています。
- 所有権:生成した画像の所有権はあなたにあります。
- 寛容なライセンス:「Stability AI Community License」という新しいルールにより、年間収益が100万ドル未満の個人や会社は、商用目的であっても無料でモデルを利用できます。これはクリエイターにとって、とてもありがたいライセンスです。
- 100万ドルの壁:Midjourneyと同様に、年間収益が100万ドルを超える企業が商用利用する場合は、有料のエンタープライズライセンスが必要になります。
- モデルのライセンスに注意:インターネット上で配布されているカスタムモデルの中には、商用利用が禁止されていたり、作者のクレジット表記が必要だったりするものが含まれています。仕事で使う際は、元になるモデルのライセンスを必ず確認する習慣が不可欠です。
注目ポイント📌
🛠️ 自作キットのような存在:既製品ではなく、自分でパーツを組み上げて理想を追求する「自作キット」のようなAIです。
🎨 無限の画風:世界中のクリエイターが作ったカスタムモデルを使うことで、他の誰にも真似できないあなただけの表現が可能です。
💻 自由とプライバシー:自分のPCで動かすことで、コストやプライバシーの心配なく、完全に自由に創作に没頭できます。


DALL-E 3 (via ChatGPT):会話から生まれる、最も身近なクリエイティビティ

こんな人におすすめ!
- 難しい専門用語や操作を覚えず、直感的に画像を作りたいすべての人
- アイデアはあるけど、具体的な絵に落とし込むのが苦手な人
- ChatGPTを普段から使っていて、その延長線上で画像も作りたい人
- 優れた言語理解力:非常に複雑な文章や、細かい状況説明もかなり正確に絵に反映してくれます。特に、画像内に文字をきれいに描画する能力は、他のAIと比べても優れています。
- 対話による修正:生成された画像を見て、「もっと犬を大きくして」「帽子を青に変えて」と自然な言葉でお願いするだけで、どんどん修正を加えてくれます。これにより、試行錯誤のプロセスが非常にスムーズになりました。
- 安全への配慮:悪用を防ぐため、有名な人物の名前や、現役アーティストの画風を真似るような指示は、意図的に拒否するように設計されています。これは、クリエイターの権利を守るための重要な配慮と言えます。
料金プラン
DALL-E 3は、主にChatGPTを通じて利用します。
アクセス方法 | 費用 | 生成制限 |
---|---|---|
ChatGPT 無料版 | 無料 | 非常に厳しい |
ChatGPT Plus | $20/月 | 大幅に緩和 |
API | 生成枚数に応じた課金 | 予算次第 |
無料版でも試すことはできますが、生成回数にかなり厳しい制限があります。DALL-E 3を本格的に使いたいなら、月額$20のChatGPT Plusへの加入が現実的な選択肢となります。これにより、アクセスが優先され、より多くの画像を生成できるようになります(例:3時間ごとに40メッセージ)。
- 所有権:あなたがDALL-Eで作成した画像の所有権はあなたにあり、商用利用(グッズ販売など)も許可されています。これは無料プランで生成した場合でも同じです。
- 著作権補償の対象外:ここが重要なポイントです。OpenAIは、企業向けのAPI契約者には著作権侵害に関する法的な保護を提供しますが、通常のChatGPT Plusユーザーは、その対象外です。つまり、万が一トラブルが起きても、自己責任となる点は覚えておきましょう。
注目ポイント📌
🤖 AIを意識させない使い心地:専門知識はChatGPTが肩代わり。アイデア出しという、最もクリエイティブな部分に集中できます。
🗣️ 「対話」が創作になる:AIと会話しながらイメージを固めていく、新しい共同作業のスタイルを最も手軽に体験できます。
✍️ 文字の描画が得意:画像の中にメッセージを入れたい時など、他のAIが苦手な表現もこなしてくれる頼れる存在です。


Adobe Firefly:クリエイターの仕事を「絶対安全」で支える、頼れる相棒

こんな人におすすめ!
- 仕事で画像生成AIを使う上で、法的なリスクを限りなくゼロにしたい企業やフリーランサー
- PhotoshopやIllustratorを普段から使っていて、いつもの作業の流れを崩したくない人
- デザインの一部をAIに手伝ってもらい、作業時間を大幅に短縮したい人
- Creative Cloudとの完璧な連携:Photoshopの「生成塗りつぶし」は、まるで魔法のようです。写真の一部を選択して「大きなケーキを追加」と入力するだけで、違和感なく画像に要素を足したり、消したりできます。このスムーズな連携は、他社のツールにはない大きな強みです。
- ベクター画像の生成:Illustrator上で、「テキストからベクター生成」機能を使えば、言葉から編集可能なベクターアートを直接作り出せます。これはグラフィックデザイナーにとって画期的な機能です。
- 商用利用のための設計:生成された画像には、AIによって作られたことを示す「コンテンツクレデンシャル」という電子的な証明書が埋め込まれ、透明性を高めています。
- 参照画像機能:自分のイラストや写真をアップロードし、「この絵のスタイルで、〇〇を描いて」と指示することで、作品のテイストを一貫させることができます。
料金プラン
Fireflyは「生成クレジット」という独自のポイントを消費して画像を生成します。
プラン | 月額料金(目安) | 月間クレジット |
---|---|---|
無料プラン | 無料 | 25クレジット |
Firefly Standard | 約$10 | 2,000クレジット |
Creative Cloud Pro | 約$70 | 4,000クレジット |
無料プランでも試せますが、クレジットはすぐに尽きてしまいます。本格的に使うなら、Firefly単体の有料プランか、Photoshopなども含まれるCreative Cloudのプランに加入するのが一般的です。
- 商用利用が基本:Fireflyは、商用利用を前提に作られています。ベータ版ではない機能で生成したものは、安心して商業プロジェクトに使えます。
- エンタープライズ向けの著作権補償:これがFireflyが特に頼りにされている理由です。企業向けのプランでは、万が一Fireflyで生成したコンテンツが原因で著作権侵害を訴えられた場合、Adobeが法的に保護してくれる「知的財産権侵害に関する補償」が提供されます。大企業にとって、これ以上心強い約束はないでしょう。
注目ポイント📌
🛡️ 絶対的な安心感:仕事でAIを使う上での「万が一」の不安をゼロにしたいなら、Fireflyは最も頼れる選択肢です。
🤝 いつもの道具との連携:PhotoshopやIllustratorでの作業を止めずにAIの力を借りられるため、制作の効率が劇的に上がります。
🔧 プロのための実務ツール:派手さよりも、日々のクリエイティブ業務という「現場」で、安全かつ効率的にクリエイターを支えることに徹底的にこだわっています。


Canva:デザインの面倒ごとをAIで解決する、マーケターの味方
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こんな人におすすめ!
- デザイナーではないけれど、SNS投稿やプレゼン資料でおしゃれな画像がすぐに欲しいマーケターや広報担当者
- 複雑な操作は苦手で、とにかく簡単・スピーディにデザインを完成させたい人
- 画像生成から文字入れ、レイアウトまでを一つのツールで完結させたい人
- デザイン作業との一体感:最大の強みは、生成した画像を、そのままCanvaの豊富なテンプレートに組み込み、文字入れや加工をスムーズに行える点です。画像生成からデザイン完成まで、アプリを切り替える必要が一切ありません。
- AI機能のフルコース:画像生成だけでなく、文章を自動で作ってくれる「Magic Write」、写真の一部を編集する「Magic Edit」など、デザイン作業を助けるAI機能が豊富に揃っています。「Magic Studio」という名前の通り、まるで魔法のような制作体験を提供してくれます。
- 圧倒的な使いやすさ:「シンプルさ」が何よりも重視されています。難しいパラメーターをいじる必要はなく、作りたいイメージを言葉で入力し、好きなスタイル(水彩、映画風など)を選ぶだけで、すぐにデザインに使える画像が手に入ります。
料金プラン
Canvaは無料プランでも多くの機能が使えますが、AI機能の利用回数には制限があります。
機能 | 無料プランの制限 | Proプラン(月額約$12)の制限 |
---|---|---|
Magic Media (画像) | 制限付きクレジット | 500クレジット/月 |
Magic Write (文章) | 合計50クレジット | 500クレジット/月 |
本格的にAI機能を活用してデザイン業務を効率化したいなら、クレジット数が大幅に増え、Pro専用の素材も使い放題になるCanva Proがおすすめです。
- 商用利用は可能:Canvaの規約を守る限り、生成した画像を商用目的で使うことは許可されています。
- 著作権保護されない可能性:Canvaは利用規約の中で、「AIが作った作品は、著作権で保護されないかもしれない」と明記しています。これは、あなたが作った画像とそっくりな画像を、他の誰かが作って使っても、それを法的に止めることはできない可能性がある、ということです。独自のブランドイメージを大切にしたい企業にとっては、少し注意が必要なポイントです。
注目ポイント📌
⏰ 最高の時短ツール:クリエイティブ作業における「ちょっと面倒な部分」を解消し、デザインをより速く、より見栄え良く仕上げるための最も頼りになるアシスタントです。
🧩 オールインワン:画像生成から文字入れ、レイアウトまで、デザインに関わる作業がすべてCanvaの中で完結します。
👍 誰でも簡単:専門知識は一切不要。作りたいものを言葉にするだけで、プロ品質のデザインが手軽に作れます。
Google Gemini (Nano Banana):検索の知識と連携する、最高のクリエイター

こんな人におすすめ!
- Googleのサービスを普段からよく使っており、その延長で画像生成も試したい人
- 最新のAI技術に触れたい、特にリアルな写真のような画像の生成に興味がある人
- 対話を通じて、AIに賢くアイデアを提案してもらいながら創作を進めたい人
- Imagenモデルの品質:Googleが独自に開発したImagenモデルは、非常にリアルな質感の表現や、これまでAIが苦手としてきた「人間の手」や「文字」を正確に描く能力に長けています。
- 対話による反復的な制作:ChatGPTと同様に、Geminiもチャットの画面上で「もう少しこうして」と自然な言葉で指示を出し、対話を繰り返しながらイメージを完成させていくことができます。
- 話題の3D生成機能「Nano Banana」:2025年に特に注目されているのが、写真から簡単な3Dモデルを作り出せるこの機能です。SNSなどで大きな話題を呼び、Geminiのユニークな可能性を示しています。
- Googleサービスとの連携:将来的には、Google検索やGoogle Workspace(ドキュメント、スプレッドシートなど)とさらに深く連携し、私たちの作業をよりスムーズにサポートしてくれることが期待されます。
料金プラン
Geminiは、比較的寛大な無料枠を提供しているのが特徴です。
プラン | 月額料金(目安) | アクセスレベル |
---|---|---|
無料版 | 無料 | ベーシックアクセス |
Pro版 | 約$20 | 最高アクセス |
無料でも十分に試せますが、多くの人が同時に利用する時間帯は、生成速度が遅くなる可能性があります。Pro版にアップグレードすると、優先的にアクセスできるようになり、より快適に利用できます。
- 商用利用は許可:生成したコンテンツの所有権はユーザーにあり、商用利用も一般的に許可されています。ただし、その利用にはユーザー自身が責任を負う必要があります。
- 競合モデルへの利用禁止:重要な制限として、Geminiのサービスを使って、他の競合するAIモデルを開発・学習させることは固く禁じられています。
- 不正確な情報のリスク:Googleは利用規約で、生成されたコンテンツが不正確な場合があることを明記しています。専門的な知識が必要な分野で、AIの生成物を鵜呑みにするのは避けるべきです。
注目ポイント📌
🧠 Googleの頭脳と連携:Googleの持つ巨大な知識と結びつくことで、単なるお絵かきツールではない、頼れる「知的生産パートナー」になる可能性を秘めています。
📸 リアルな表現力:特に写真のようなリアルな画像の生成や、これまでAIが苦手としていた細かい部分の描写が得意です。
🆓 始めやすさ:無料で十分に試せる寛大なプランを提供しており、誰でも気軽に最新のAI技術に触れることができます。

Leonardo.AI:ゲームクリエイターのための、夢のツールボックス

こんな人におすすめ!
- ゲーム用の素材(キャラクター、アイテム、背景など)を効率的に作りたいゲーム開発者
- 自分だけの画風をAIに学習させ、一貫したスタイルの作品を量産したいイラストレーター
- 多機能なツールを使いこなし、クリエイティブの可能性を広げたいアーティスト
- カスタムモデル学習:これがLeonardo.AIの核となる機能です。わずか数枚の画像から、あなただけのオリジナルAIモデルを作成できます。
- 豊富な学習済みモデル:自分でモデルを作らなくても、アニメ風、ファンタジー風、フォトリアル風など、特定のスタイルに特化して事前に学習された高品質なモデルが多数用意されており、すぐに使い始められます。
- ゲーム開発者向けツール:3Dモデルに貼り付けるテクスチャを生成する機能など、ゲーム制作に直結するユニークなツールが揃っています。
- リアルタイムAIキャンバス:簡単なスケッチを描くと、リアルタイムでAIがそれを元に精巧な画像を生成してくれる「AI Canvas」機能は、アイデア出しのプロセスを劇的に変えてくれます。
料金プラン
Leonardo.AIは、毎日リセットされる「トークン」を消費して画像を生成するシステムです。
プラン | 月額料金 | 月間トークン(高速) | 非公開での生成 |
---|---|---|---|
Free | 無料 | 150/日 | 不可 |
Apprentice | $10 | 8,500 | 可 |
Artisan | $24 | 25,000 | 可 |
Maestro | $48 | 60,000 | 可 |
- 無料プランと有料プランの決定的な違い:ここが一番大切なポイントです。無料プランで生成した画像は、すべてコミュニティに公開されます。 商用利用は可能ですが、その画像は他のユーザーも自由に見たり、使ったりできてしまいます。
- 有料プランの価値:有料プランに加入すると、画像を「非公開」で生成できるようになります。 これにより、初めて生成した画像の完全な所有権と知的財産権を、あなたが保持できるのです。仕事で独自のコンテンツを作るなら、有料プランへの加入が欠かせません。
注目ポイント📌
🎨 AIを育てる楽しみ:自分の作品を学習させ、AIを「自分だけのアシスタント」として育て上げることができる、非常にユニークなサービスです。
🎮 ゲーム制作の相棒:一貫した世界観やキャラクターデザインが求められるプロジェクトで、その真価を発揮します。
💡 アイデアを即座に形に:リアルタイムでスケッチを絵にしてくれる機能など、クリエイターのひらめきを加速させるツールが満載です。
Microsoft Copilot:いつもの仕事に寄り添う、最も身近なAIアシスタント

こんな人におすすめ!
- WindowsやOfficeソフト(Word, PowerPoint)を日常的に使っているビジネスパーソン
- プレゼン資料や社内報に使うための、ちょっとしたイラストや写真を素早く作りたい人
- 複雑なアートツールではなく、あくまで「仕事の効率を上げる道具」としてAIを使いたい人
- Microsoft製品とのスムーズな統合:最大の強みは、作業の文脈を切り替えることなく、WordやPowerPointの中から直接画像を呼び出せる点です。「〇〇のイラストを挿入して」と指示するだけで、すぐに資料にビジュアルを追加できます。
- DALL-E 3の高性能エンジン:見た目はシンプルですが、中身はあのDALL-E 3。そのため、プロンプトの理解度が高く、高品質な画像を生成できます。
- 手軽でシンプルな操作性:ユーザーは自然な言葉で作りたいものを入力するだけ。通常、4つのバリエーションが提案されるので、その中から一番イメージに近いものを選ぶという、非常に簡単な操作で完結します。
料金プラン
Copilotの画像生成機能は、Microsoftアカウントがあれば基本的に無料で利用できます。
プラン | 費用 | 商用利用権 |
---|---|---|
Copilot 無料版 | 無料 | 非推奨(個人的利用のみ) |
Copilot Pro | $20/月 | 非推奨(個人的利用のみ) |
M365 Copilot | $30/ユーザー/月(追加料金) | あり |
- 商用利用には有料のM365ライセンスが必須:この点はとても重要で、少し分かりにくい部分かもしれません。安心して商用利用するためには、企業向けの「Microsoft 365 Copilot」のライセンスが必要です。
- Copyright Commitment:この有料ライセンスを持つユーザーには、商用利用権が付与されるだけでなく、万が一、知的財産権で訴えられた場合にMicrosoftがユーザーを保護する「Copyright Commitment」が適用されます。これはAdobe Fireflyの補償制度と並ぶ、企業にとっての心強い約束です。
- 無料版のリスク:無料版で生成した画像を商用目的で使うことは、利用規約が曖昧なため、大きな法的リスクを伴います。個人的な趣味の範囲に留めておくのが賢明です。
注目ポイント📌
🏢 日常業務に溶け込むAI:特別なツールではなく、電気や水道のように、いつもの仕事の中で当たり前に使える存在を目指しています。
🤝 最も身近なアシスタント:アートを作るというより、日々の「仕事の質とスピードを上げる」ための、最も手軽で頼れる相棒です。
🛡️ 企業向けの手厚い保護:有料ライセンスを導入すれば、Adobeと並ぶ最高レベルの法的な安心感を得られます。
【番外編】もっと専門的に!目的別・特化型AIツールたち
ここまで代表的な8つのAIを見てきましたが、AIの世界はもっと広く、奥深いものです。
「自分の目的に、もっとピッタリ合うツールはないかな?」
「特定の作業をもっと効率化したい!」
そんな探求心あふれるあなたのために、ここでは特定の分野に特化した、個性豊かなAIツールたちをいくつか紹介します。あなたの創作活動の、新たな武器が見つかるかもしれません。
アニメ風イラストやキャラクター制作を極めたいあなたへ
アニメ風イラストの制作では、単に「綺麗な絵」が描けるだけでなく、特定のキャラクターや画風を何度も再現できる「一貫性」がとても大切になります。
この「一貫性」の実現を助けてくれるのが、NovelAI、SeaArt、PixAIといった、アニメ風イラストに特化したサービスです。これらの最大の強みは、「LoRA(ローラ)」 と呼ばれる追加学習モデルを、ユーザー自身が作ったりコミュニティで共有したりできる点にあります。
- 特定のキャラクターや画風の再現:「LoRA」を使えば、「このキャラクターの服装で、この画家のタッチで」といった、非常に細かい要望に応えることができます。世界中のユーザーが作った膨大な数のLoRAライブラリから、あなたのイメージに合うものを見つける楽しさもあります。
- コミュニティが力になる:これらのツールは、ユーザーコミュニティが非常に活発です。他の人がどんなプロンプトで素敵な絵を描いているのかを参考にしたり、自分の作ったモデルを共有したりと、互いに高め合える環境が整っています。
- 手厚い無料プラン:多くは毎日リセットされる無料クレジットを提供しており、気軽に始めやすいのも魅力の一つです。
ロゴやタイポグラフィで差をつけたいあなたへ
AIで生成した画像に、後からデザインソフトで文字入れをするのは、意外と手間がかかる作業です。また、ロゴのように拡大・縮小して使うデータには、特別な形式が求められます。
こうしたデザイン特有の課題に応えてくれるのが、Ideogram、Recraft、LogoAIといったツールです。Ideogramは画像の中に美しい文字を正確に描き出すのが得意で、Recraftなどは、拡大しても画質が荒れない「ベクター形式」で画像を生成できるのが大きな特徴です。
- 文字のデザインが得意(Ideogram):ポスターやSNSの投稿画像で、キャッチコピーを格好良く入れたい時、Ideogramはその真価を発揮します。プロンプトで指示したテキストを、崩れることなくデザインの一部として美しく配置してくれます。
- プロ仕様のベクター形式(Recraft):ロゴやアイコンをAIで作ると、後から色や形を修正しにくいのが難点でした。Recraftは、デザイナーが普段使うIllustratorなどと同じ「ベクター形式(SVG)」で画像を生成できるため、納品後の修正にも柔軟に対応できます。
- ブランドの世界観をまとめて作成:これらのツールは、単にロゴを作るだけでなく、名刺やウェブサイトのプレビュー(モックアップ)など、ブランドイメージに一貫性を持たせるための素材一式を自動で生成してくれる機能も備わっています。
スマホで手軽に、もっとクリエイティブを楽しみたいあなたへ
PCを開くのは少し面倒だけど、SNS用の面白い画像をサクッと作りたい、そんな時もありますよね。AIの楽しさは、もっと身近な場所でも体験できます。
その代表例が、Meituやniji・journeyのようなモバイルアプリ、そしてLINEで使える「ばりぐっどくん」です。難しい設定は一切不要で、誰もが直感的にAI画像生成の楽しさを体験できます。
- いつものアプリの延長で:Meituのような人気の写真加工アプリは、既存の使い慣れた操作の中に、AI機能が自然に組み込まれています。ワンタップで自分の写真をアニメ風に変えたり、アート作品のように加工したりできます。
- LINEのトーク画面がアトリエに:「ばりぐっどくん」のようなLINEボットは、専用アプリのインストールすら不要です。LINEで公式アカウントを友だち追加して、チャットで「〇〇の絵を描いて」と送るだけで、AIが画像を送り返してくれます。
- 文化に寄り添ったAI(AI Picasso):AI Picassoは、日本のフリー素材サイト「いらすとや」さんの画風を再現できる公式モデルを搭載しているのがユニークです。これは、グローバルなAIにはない、特定の文化に根ざした面白い試みです。
ラフスケッチや静止画から、新たな作品を生み出したいあなたへ
創作の始まりは、必ずしも「言葉」だけではありません。頭の中にあるイメージを簡単なスケッチで描いたり、一枚の写真からインスピレーションを得たりすることも多いはずです。
そんなクリエイターのひらめきを形にしてくれるのが、Scribble DiffusionやRunwayML, EbSynthといったユニークなツールです。Scribble Diffusionは手描きの簡単なスケッチから本格的なイラストを生成し、RunwayMLなどは静止画に命を吹き込んで短い動画やアニメーションに変換することを得意としています。
- 描いて伝える(Scribble Diffusion):「言葉で説明するのは難しいけど、こんな感じの構図で…」という時、Scribble Diffusionは最高の相棒になります。あなたの描いたラフスケッチをAIが理解し、ディテールを補って清書してくれるような感覚です。
- 一枚の絵が動き出す(RunwayML, EbSynth):自分で描いたイラストやAIで生成した一枚絵を、キャラクターが瞬きしたり、背景が流れたりする短い動画に変換できます。SNSでの注目度を高めたり、作品に新たな表現を加えたりする上で、非常に強力な武器になります。
- 著作権が明確な動画化(EbSynth):EbSynthは、AIが「生成」するのではなく、元の絵のスタイルを動画全体に「適用」する独自の仕組みを使っているため、著作権の所在がはっきりしているのが特徴。アニメーターの制作フローを劇的に効率化するツールとして注目されています。
【上級者向け】自分だけのAIアトリエをPC上に構築したいあなたへ
外部のサービスが提供する機能やクレジット制限に縛られず、自分のPC上で、完全に自由にAIの性能を引き出したいと考える方もいるでしょう。
その願いを叶えてくれるのが、オープンソースの世界です。Hugging Faceは世界中の開発者が作ったAIモデルが保管されている巨大なライブラリ、そしてFooocusやEasy Diffusionは、そうした専門的なモデルをプログラミング知識なしで簡単に動かせるようにしてくれる、親切な「操作ソフト」です。
- 無限のモデル選択肢:Hugging Faceには、Stable Diffusionの公式モデルはもちろん、特定の目的に特化して改良された無数のモデルが存在します。ここを探索するだけで、新たな表現の可能性が無限に広がります。
- 完全なプライバシーとコストゼロ:自分のPC(ローカル環境)で動かすため、生成した画像やプロンプトが外部に漏れる心配がありません。一度環境を構築してしまえば、電気代以外はコストがかからず、好きなだけ画像を生成できます。
- シンプルな操作性:かつては専門家でないと難しかったローカル環境でのAI実行を、FooocusやEasy Diffusionは劇的に簡単にしました。インストーラーをクリックするだけで、複雑な設定を自動で行ってくれます。
注目ポイント📌
🎨 特定の表現を極める:アニメ風、ロゴ、動画など、自分のやりたいことに特化したツールを選ぶことで、作業効率と作品の質が大きく向上します。
📱 もっと身近にAIを:PCだけでなく、スマホアプリやLINEを使えば、AIはもっと手軽で日常的な創作のパートナーになります。
🔧 究極の自由を求めて:オープンソースの世界に踏み出せば、少しの学習は必要ですが、誰にも縛られないあなただけの制作環境を構築できます。
【横断比較】結局、あなたに合うのはどれ?

ここまで8つのAIの個性を見てきましたが、最後にいくつかの重要な軸で、これらを横断的に比較してみましょう。
画質と表現力、どれが一番すごいの?
- 芸術的な表現力:Midjourneyが、その美しさと表現力において、特に優れています。見る人の感情に訴えかけるような、芸術的な一枚を求めるなら、有力な選択肢です。
- プロンプトへの忠実さ:DALL-E 3(ChatGPT/Copilot)とGoogle Imagen(Gemini)は、複雑な指示や文章を正確に絵に反映させる能力に長けています。特に、画像内に文字を入れたい場合は、この2つが有力候補です。
- スタイルの多様性:Stable Diffusionが特に秀でています。世界中のクリエイターが作ったカスタムモデルを使えば、アニメ、リアルな写真、特定の画家の画風まで、文字通りあらゆるスタイルを再現できます。
- 安定の品質:Adobe Fireflyは、常に商用利用に耐えうる、安定した品質の画像を生成してくれます。突飛な失敗が少ない分、安心して仕事に使えるクオリティです。
【最重要】仕事で使うための「安全レベル」徹底比較
「商用利用可」という言葉だけを信じてはいけません。その裏には、サービスごとに全く異なるリスクレベルが隠されています。ここでは、その安全性を4つのレベルに分けて整理します。
レベル1:最高度の安全性(著作権補償あり)
- Adobe Firefly
- Microsoft 365 Copilot
レベル2:明確な権利、でも自己責任(補償なし)
- Midjourney
- Leonardo.AI(有料プラン)
- DALL-E 3(ChatGPT Plus)
レベル3:許可されているが、少し曖昧
- Stable Diffusion(コミュニティライセンス)
- Canva
- Google Gemini
レベル 4:高リスク / 非推奨
- Leonardo.AI(無料プラン)
- Microsoft Copilot(無料版)
【主要画像生成AI 8選 比較一覧表】
項目 | Midjourney | Stable Diffusion | DALL-E 3 (via ChatGPT) | Adobe Firefly | Canva | Google Gemini (Imagen) | Leonardo.AI | Microsoft Copilot |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
概要 | 芸術的品質を追求するアーティスト向けのプレミアムAI。 | オープンソースで開発され、カスタマイズ性が非常に高いAIモデル。 | ChatGPTとの対話を通じて、自然な言葉で画像を生成・修正できるAI。 | 商用利用の「安全性」を最優先に設計された、Adobe製のAI。 | デザインプラットフォームに統合されたAI。SNS投稿などの作成を効率化。 | Googleが開発したマルチモーダルAI。検索技術との連携が強み。 | ゲーム開発者やアーティスト向けの統合クリエイティブプラットフォーム。 | WindowsやOffice製品に統合されたAIアシスタント。業務効率化が目的。 |
特徴 | 圧倒的な芸術性とフォトリアルな表現。詳細なパラメータによる作風調整や、キャラクターの一貫性を保つ機能が強力。 | モデルの改造や追加学習が自由で、無数のカスタムモデルが存在。ローカルPCで実行すればプライバシーが守られ、無制限に生成可能。 | ChatGPTに完全に統合されており、専門知識がなくても直感的に操作可能。複雑な文章の理解度や文字の描画能力が高い。 | Adobe Stockなど権利的にクリーンなデータのみで学習。Photoshopなどとの連携が強力で、企業向けに著作権補償も提供。 | 生成した画像を直接デザインテンプレートに組み込み、編集可能。画像生成だけでなく、文章生成なども含めた統合AIスイート。 | 高性能なImagenモデルにより、リアルな質感や難しい細部(手、文字)の描画が得意。対話による修正も可能。 | 自身の作品を学習させ、独自の画風を持つAIモデルを作成できる機能が最大の特徴。ゲーム制作用のツールも豊富。 | DALL-E 3を搭載し、WordやPowerPointの中から直接画像を呼び出せる。日常業務の流れを止めずに利用できる手軽さが魅力。 |
無料版の制限 | 無料プランなし。 | ローカル実行の場合はモデル自体は無料(高性能PCが必要)。 | 生成回数に非常に厳しい制限あり。 | 毎月25の「生成クレジット」が付与される。 | AI機能の利用回数に制限あり(制限付きクレジット)。 | 無料で利用可能だが、ピークタイムには処理速度が低下する可能性がある。 | 毎日150トークンが付与されるが、生成した画像はコミュニティに公開される。 | 無料で利用可能だが、商用利用は非推奨。 |
有料版の特典 | Standardプラン以上で低速だが無制限に生成できる「Relax Mode」が利用可能。Proプラン以上で非公開生成が可能になる。 | クラウドサービスやAPIを利用することで、環境構築不要でアクセスできる。 | ChatGPT Plusに加入すると、優先的にアクセスでき、生成回数の制限が大幅に緩和される。 | より多くの生成クレジットが付与され、本格的な業務利用が可能になる。 | Canva Proに加入すると、クレジット数が大幅に増加し、Pro専用の素材やツールも利用可能になる。 | Pro版に加入すると、優先的にアクセスできるようになり、より快適に利用できる。 | より多くのトークンが付与され、画像を「非公開」で生成可能に。これにより、生成画像の完全な所有権を保持できる。 | 企業向けの「M356 Copilot」ライセンスで、商用利用権と著作権侵害に関する法的保護が付与される。 |
料金プラン (月額) | Basic: $10 Standard: $30 Pro: $60 Mega: $120 | ローカル: 無料 クラウド/API: サービスによる | ChatGPT Plus: $20 API: 従量課金 | 無料: 25クレジット/月 有料プラン: 約$10〜 | 無料: 制限あり Canva Pro: 約$12 | 無料: 基本アクセス Pro: 約$20 | Free: 150トークン/日 有料プラン: $10〜 | 無料: 非商用 M365 Copilot: $30/ユーザー/月 (追加料金) |
商用利用 | 可 (年間総収入が100万ドルを超える企業はProプラン以上が必須) | 可 (年間収益100万ドルを超える企業は有料ライセンスが必要) | 可 (ただし、ChatGPT Plusユーザーは著作権補償の対象外) | 可 (企業向けプランでは知的財産権の補償あり) | 可 (ただし、生成物が著作権で保護されない可能性あり) | 可 (利用にはユーザー自身が責任を負う) | 無料版: 可 (画像は公開) 有料版: 可 (非公開生成で所有権を保持) | 企業向け有料プランが必須 (無料版は高リスク) |
利用環境 | Discord | ローカルPC, Webサービス, API | Web (ChatGPT), API | Web, Adobe Creative Cloud | Web, モバイルアプリ | Web (Gemini) | Web | Web (Copilot), Windows, Microsoft 365 |
注目ポイント📌
🎨 画質と表現力:芸術性ならMidjourney、忠実さならDALL-E 3/Gemini、多様性ならStable Diffusion、安定性ならFireflyが優れています。
⚖️ 安全レベルの確認は必須:「商用利用可」でもリスクは4段階。絶対安全を求めるならAdobeかMicrosoftの企業向けプランが基本です。
📊 一覧表で最終チェック:料金、特徴、利用条件などを一覧で見比べることで、あなたにとっての「隠れた最適解」が見つかるかもしれません。
あなたの目的はどれ?タイプ別おすすめAI診断

最後の総仕上げです。あなたの今の状況や目的に合わせて、最適なAIパートナーを見つけましょう。
🎨 個人クリエイター・趣味で楽しみたいあなたへ
選択肢:Google Gemini, Leonardo.AI(無料プラン), Midjourney(Basicプラン)
アドバイス:まずは、無料でたくさんの画像を生成できるGeminiや、毎日トークンがもらえるLeonardo.AIで、AIに触れる楽しさを体験するのがおすすめです。その上で、「もっとすごい絵を作りたい!」という気持ちが芽生えたら、月額$10から始められるMidjourneyのBasicプランに挑戦してみてください。新しい創作の世界が広がるはずです。
💼 フリーランサー・中小企業の経営者のあなたへ
選択肢:Canva Pro, Leonardo.AI(Apprentice/Artisanプラン), Midjourney(Standardプラン)
アドバイス:SNS投稿や広告バナーなど、マーケティングに関わるデザイン業務全般を効率化したいなら、Canva Proが最も費用対効果が高い選択肢でしょう。もし、クライアントワークで独自のイラストやキャラクターが必要なら、非公開で画像を生成でき、カスタムモデルも作れるLeonardo.AIの有料プランが頼もしい味方になります。純粋な画像のクオリティを最優先し、コストを気にせず無制限に試行錯誤したいなら、MidjourneyのStandardプランが良い投資になるでしょう。
🏢 マーケティング・デザインチームのあなたへ
選択肢:Adobe Firefly (Creative Cloud), Canva for Teams
アドバイス:チームでの共同作業、スムーズな連携、そして何よりも商用利用の安全性を重視するなら、Adobe Creative Cloudに統合されたFireflyが主な選択肢です。PhotoshopやIllustratorとの連携は、制作の現場で絶大な効果を発揮します。SNS運用やプレゼン資料作成のスピードを極限まで高めたいなら、Canva for Teamsが良い選択肢となるでしょう。
🏢 大企業のあなたへ
選択肢:Adobe Firefly (Creative Cloud for Enterprise), Microsoft 365 Copilot
アドバイス:大企業にとって、法的なリスクを避けるための「著作権補償」は、もはや欠かせない条件です。主な選択肢は、事実上、Adobe FireflyとMicrosoft 365 Copilotの2つです。どちらを選ぶべきかは、あなたの会社の普段の仕事の流れが、AdobeとMicrosoft、どちらのソフトに深く根ざしているかによって決まります。デザイン部門が中心ならAdobe、全社的な事務作業の効率化も視野に入れるならMicrosoft、という判断になるでしょう。
注目ポイント📌
🎯 目的を明確に:まず「何のためにAIを使いたいのか」をはっきりさせることが、最適なツール選びの第一歩です。
⚖️ リスクを判断:個人の趣味なのか、企業の公式プロジェクトなのか。許容できるリスクのレベルで、選ぶべきツールは大きく変わります。
💰 予算に合わせて:無料プランで始めるか、月額で投資するか。活動の規模に合わせて、賢くツールを選びましょう。
まとめ:あなただけの「AIパートナー」を見つけよう

ここまで、たくさんの画像生成AIを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に一番伝えたいのは、「すべての人にとって最高のAI」というものは存在しない、ということです。存在するのは、「今のあなたにとって最適なAI」だけです。
- あなたの創造的なゴールは何か?(芸術か、効率か)
- あなたの予算はどれくらいか?(無料で試すか、投資するか)
- あなたの日々の作業の流れに合うか?(いつものソフトか、新しいツールか)
- あなたが許容できる法的なリスクはどのレベルか?(絶対安全か、自己責任か)
この4つの問いに答えることが、最適なAIパートナーを見つけるための、何よりの近道になります。
画像生成AIの世界は、これからも速いスピードで進化を続けていくでしょう。特に、AIによる動画生成は次の大きな戦いの舞台となり、静止画と同じレベルの品質と操作性を実現できるかが、次の世代のツールの中心になるでしょう。また、市場が成熟するにつれて、企業向けの著作権補償や収益に応じた料金プランがより一般的になっていくはずです。さらに、特定の作業に特化してスマホなどの端末で動く「オンデバイスAI」も、私たちの創作をより身近なものにしてくれるでしょう。
そんな変化の激しい時代だからこそ、私たちクリエイターの役割も変わっていきます。単にAIに命令を出す「操作する人」ではなく、AIと対話し、その能力を最大限に引き出して、今までにない作品を生み出す「AIアートディレクター」へと進化していくのです。
今日紹介したツールは、そのための頼もしいパートナー候補たちです。ぜひ、いくつか実際に触ってみて、あなたとの相性を確かめてみてください。AIを賢く使いこなし、面倒な作業は彼らに任せて、私たちは、私たち人間にしかできない、本当に価値のある創造的な活動にもっと多くの時間を使っていきましょう。
【免責事項】
本記事で紹介している各画像生成AIの料金プラン、機能、および利用規約は、技術の進歩や各社の運営方針により、非常に速いスピードで変更される可能性があります。この記事は2025年9月時点の情報に基づき、筆者の視点で情報を整理したものであり、掲載された情報が最新でない場合や、解釈の一つに過ぎない可能性があることをご理解ください。特に、商用利用の安全性レベルに関する記述は法的な助言ではなく、その内容の完全性や正確性を保証するものではありません。本記事の情報を利用したことによって生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます。AIツールを商業プロジェクトなどで利用する際は、必ずご自身の責任において各サービスの公式サイトで最新の利用規約を直接ご確認いただきますよう、お願い申し上げます。
📚 参考ソース
- Midjourney
- Stable Diffusion
- DALL-E 3
- Adobe Firefly
- Canva
- Google Gemini(Nano Banana)
- Leonardo.AI
- Microsoft Copilot
- NovelAI
- SeaArt
- PixAI
- Ideogram
- Recraft
- LogoAI
- Meitu
- niji・journey
- ばりぐっどくん
- Scribble Diffusion
- RunwayML
- EbSynth
- Hugging Face
- Fooocus
- Easy Diffusion


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