外出先で作業中、スマホやタブレット、PCのバッテリー切れはクリエイターにとってストレスです。予備電源を持ち歩く際にどうしても無視できないのが「バッテリーの発火リスク」ですよね。
2026年6月時点で、発火リスクを抑えた次世代の「全固体」モバイルバッテリーが手の届く形で登場し始めました。
今回は、現在国内で一般向けに入手可能なBigBlue Tech社の全固体モデル(2026年3月発売)を中心に解説します。現時点では選択肢が少ないため、ノートPCの充電が必要な方向けの「半固体」モデルも含め、それぞれのスタイルに最適な一台を紹介します。価格変動や新モデルの登場も予想されるため、最新の状況も踏まえつつ参考にしてみてください。
✍️ スマホ用・携帯性重視 → BigBlue PF8
🖥️ 外作業・手ぶら派 → BigBlue PF10
🏕️ 長丁場の遠征・旅行 → BigBlue PF20
💻 ノートPCでの重い作業 → CIO SMARTCOBY TRIO 67W SS
この記事で分かること📖
🔋 次世代バッテリーの真実:全固体と半固体の違いと正しい選び方
🛡️ プロの機材管理術:大切なデータと機材を守る方法
🔍 各モデルの徹底レビュー:実際の使い勝手と購入前の重要な注意点
💡 最適な組み合わせ:あなたの制作スタイルに合うベストな一台
全固体モバイルバッテリーの基礎知識

具体的な機材紹介の前に、大切なデータと機材を長く安全に使うための基礎知識を公式や公的機関の情報を紹介します。
現在主流のリチウムイオン電池は、内部の電解質が液体のため、強い衝撃や熱によって熱暴走を起こし、発火に至るリスクを抱えています。
独立行政法人製品評価技術基盤機構の注意喚起を見る(引用)
”リチウムイオン電池には可燃性の電解液が含まれているため、大きな火災事故につながるおそれもあります。 ”
”リチウムイオン電池は外部からの衝撃が加わると内部に傷が付くことで内部ショートが生じ、発煙や発火につながります。”
” リチウムイオン電池は、高温環境下では熱の影響で異常な反応が起きて発熱・破裂・発火するおそれがあります。”
一方、BigBlueの「全固体」バッテリーは、この液体成分を1%未満にまで減らした次世代技術です。メーカーの公称によると液漏れや揮発が起こりにくく、熱暴走や発火のリスクを大幅に抑え込んでいます。また、約500回の充放電サイクルという寿命を備え、IATA規則にも準拠しているため飛行機への機内持ち込みも可能です。
| 機種(種類) | 内部の構造 | 特徴 | |
| 従来型リチウムイオン | 液体 | 衝撃や熱に弱く、発火リスクがある | |
| 半固体・準固体 | ゲル状など | 従来型より安全性が高く、高出力化しやすい | |
| 全固体 | 液体1%未満 | 液漏れが起こりにくく、発火リスクが低い | |
次世代素材=100%安全、という誤解
「最新素材を使っているから絶対に発火しない」と考えるのは早計です。今回紹介する全固体モデルのメーカーであるBigBlue社も、以下のように言及しています。
BigBlueの注意喚起を見る(引用)
”電池製品である以上、強い衝撃・破損・誤使用などがあれば危険がゼロになるものではありませんのでご注意ください。”
(引用元:BigBlueの公式商品ページ内のFAQより)
また、半固体バッテリーの開発を進めるCIOも、公式リリースで以下のように危惧しています。
CIOの注意喚起を見る(引用)
”未開拓な技術領域であることも相まって、製造技術や安全性の水準はメーカーによって大きく異なり、「半固体=安全」といった単純な解釈は、かえって誤った判断につながりかねないと危惧しております。”
だからこそ「全固体・半固体」という言葉だけで安心せず、客観的な基準である「PSEマーク」の有無を確認することが大切です。とくに2024年12月にPSE法の技術基準が新基準に完全移行したため、2024年以降の製造で新基準に対応しているかどうかも、信頼できる製品を見分ける大きなポイントになります。
ELECOMの注意喚起を見る(引用)
”2024年12月、モバイルバッテリーに関するPSEの技術基準が新しい基準に完全移行しました。これにより、旧基準で認証された製品は販売できなくなっています。つまり、今後市場に出る製品はより高い安全性を持つ新基準対応品です。 購入時には「PSEマーク付き」であることに加えて、製造年が2024年以降のものかどうかをチェックすると安心です。”
(引用元:ELECOM:モバイルバッテリーのPSEとは?安全マーク・安全基準をわかりやすく解説)
今回紹介するBigBlue Techについて

2026年6月現在、日本国内で一般向けに入手しやすい「全固体」モバイルバッテリーは、実質的に今回紹介する「BigBlue Tech」の製品となります。
実は最近、海外の企業が「革新的な全固体バッテリー」と偽って資金を集めた詐欺事件がニュースになりました。そのため、「全固体のモバイルバッテリーって本当に実在するの?騙されていない?」と不安に感じている方もいるかもしれません。
ニュースになった詐欺事件は、「5分でフル充電できる」「寿命が永遠」といった、今の技術ではあり得ない物理法則を無視した夢のスペックを謳っていました。
一方、BigBlueの全固体バッテリーは、サイズや重さが従来のリチウムイオン電池とほぼ変わりません。異常に性能を跳ね上げたわけではなく、出力や容量は従来の水準を保ちつつ「発火リスクを減らす安全性」を目指しています。
BigBlue(ビッグブルー)は、Ankerやエレコムのように家電量販店で頻繁に見かける名前ではありません。しかし、防災やアウトドア向けの過酷な環境で使われるポータブル電源やソーラーパネルなどの分野では、確かな実績を持っているブランドです。
新しい技術をいち早く取り入れつつ、2024年12月以降のより厳しい新基準のPSEにもしっかり適合しているため、機材の安全性を重視するクリエイターにとって有力な選択肢となります。
注目ポイント📌
バッテリーのトラブルは、機材の破損だけでなく、取り返しのつかないデータの消失にも繋がります。怪しいスペックに踊らされず、正しい知識で安全な機材を選ぶことが大切です。
頼もしいサブ電源!スマホに最適な全固体「BigBlue PF8 (8000mAh)」
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- スマホをメインに使うモバイルバッテリーを探している人
- ワイヤレスイヤホンや左手デバイスの予備電源が欲しい人
- 荷物を軽くしたい、取り回しの良さを重視する人
名刺サイズで約170g(スマホ程度の重さで、缶コーヒーより少し軽い程度)と、現時点の全固体モバイルバッテリーの中では最も持ち運びしやすい大きさと重さです。普段の利用では、重くてかさばる大容量バッテリーは不要ですよね。
8000mAhの容量があれば、変換ロスを考慮しても大半のスマホをほぼ満タンまで充電可能です。個人的には、普段のスマホ用なら家に帰るまでバッテリーが持てば十分なので、「5000mAhくらいでさらに薄く軽いモデルがあれば嬉しいな」とも感じます。それでも、現状の全固体バッテリーの中では間違いなく最も普段使いに適した選択肢です。
タブレットの場合は半分程度しか充電できませんが、PD20W出力により実用的なスピードで継ぎ足し充電ができます。さらに良いのは、付属のケーブルはもちろん、万が一ケーブルを忘れてもマグネット充電ができる点です。ワイヤレスイヤホンや左手デバイスの予備電源としても非常に優秀です。
少し気になる注意点としては、デジタル表示での残量確認機能がなく、LEDインジケーターで残量を確認する仕様になっていることです。公式スペックでは「自己放電率が1%未満」と非常に優秀ですが、LEDインジケーターでは細かい残量の変化がわからないため、その恩恵を実感しにくいと感じます。個人的な好みもあるとは思いますが、私自身LEDインジケーターでは残量を見誤ることがあるため、やはりデジタル残量表示はあった方が安心できます。
基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 8000mAh |
| 最大出力 | 20W (PD対応) |
| サイズ / 重量 | 約100×65×14mm / 約170g |
| 保証期間 | 24ヶ月(2年間) |
| カラー | パステルブルー / ブラック / ホワイト |
機能解説と使い勝手
- 最大2台の同時充電: ワイヤレス充電(マグネット吸着)と有線(USB-C)の併用が可能です。スマートフォンと左手デバイスを同時に充電したい場面で活躍します。20cmのUSB-Cケーブルが1本付属しているのも嬉しいポイントです。
- 長期間放置しても安心: 月間の自己放電率が1%未満という優れた電力保持性能を持っています。長期間カバンに入れっぱなしにしていても、「いざという時に残量がゼロだった」という失敗を防げます。
- 過酷な環境にも対応:スペック上は-20℃から55℃までの幅広い温度帯での動作が想定されています。冬の冷え込む環境などでの作業に強い仕様ですが、バッテリーの安全な運用のため、炎天下の直射日光下への放置や、熱のこもる場所での使用は避けるなど、基本的な温度管理には十分配慮してください。
安全性に関するポイント
安全面においては、メーカー公称値で内部の液体成分を1%未満に抑えた全固体構造を採用しており、従来型バッテリーが抱える発火リスクを低減する設計がなされています。
BigBlueの商品ページの解説を見る(引用)
“当社の全固体電池は、電解液に依存しない新たな構造により、熱暴走のトリガーとなる内部短絡現象を原理的に抑制します。”
(引用元:BigBlue PF8公式商品ページより)
メーカーの新しい技術によって構造的な安全性が確保されていますが、落下などの強い衝撃を与え続けると破損のリスクがあります。精密機械ですので丁寧に扱ってください。
ノートPCの充電は出力不足(20W)のため不可という点に気をつけてください。また、モバイルバッテリー特有の変換ロスを考慮すると、実質的な容量は約4800〜5600mAh程度になります。タブレットを0から100%まで完全にフル充電するには容量が少し足りないため、あくまで「出先での継ぎ足し用」として運用するのがおすすめです。
- スマホに装着しても邪魔にならない、優れた取り回しの良さ。
- 自己放電率が1%未満で、長期間放置してもいざという時に使える。
- 8000mAhという、だいたいのスマホを満タンまで充電できるスタンダートな容量
- ノートPCの充電は出力不足(20W)のため不可。
- タブレットを完全にフル充電するには容量が足りない。
- デジタル残量表示ではなくLEDインジケーターのため、細かい残量が把握しにくい
注目ポイント📌
「フル充電できなくても、現場で数時間持ちこたえられれば十分」という方に最適な、機動力に特化したモデルです。かさばる機材を減らし、身軽にクリエイティブ環境を持ち歩きたい方の心強いお守りとして活躍します。
ケーブル忘れを要望!デジタル残量表示搭載の「BigBlue PF10 (10000mAh)」

- iPad等のタブレットで本格的な外作業をする人
- 荷物を極力減らしたい、手ぶら派の人
- ケーブルの持ち忘れや絡まりにストレスを感じている人
先ほど紹介した8000mAhのPF8は、ワイヤレス充電に対応していますが内蔵ケーブルはありません。タブレット端末などのワイヤレス充電に対応していない機器を持ち歩く場合はケーブルは必須です。
PF10は外出先で「ケーブル忘れた!」という事態を予防してくれる頼もしい一台です。本体背面にUSB-Cケーブルが2本内蔵されており、タブレットと左手デバイスを直接充電できます。私は小物を忘れることが多いので、コンビニでケーブルを購入するか、100円ショップを探すか迷う事が多いです。時間もお金も無駄にしてしまう事を考えると、ケーブルが内臓されているのは嬉しい仕様です。
さらに、残量が「%単位」で正確にデジタル表示されるため、「あと何%残っているか」がはっきり分かり、電源管理ストレスを大きく減らしてくれます。
重さについてはPF8よりも約60g重くなっていますが、2000mAh容量が増えたことでスマホを満充電しても少し余力があり、ワイヤレスイヤホンや左手デバイス等の充電にも安心して併用できます。別途ケーブルを持ち運ばなくて良いことを考慮すると納得できる重量です。
ボディバックやショルダーバックのような、片方の肩に負担のかかるカバンでは60gは見逃せない重さです。リュック(デイバック)であれば気にならない重さですし、トートバッグやビジネスバッグ、ハンドバッグでは左右の手で持ち替えできるため、重さによる疲労が蓄積しにくいです。
基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 10000mAh |
| 最大出力 | 20W (PD・QC3.0対応) |
| サイズ / 重量 | 約148×69×18mm / 約230g |
| 内蔵ケーブル | USB-C × 2本 |
| 動作温度 | -20℃ 〜 55℃ |
| 保証期間 | 24ヶ月(2年間) |
| 参考価格 | ¥8,980 |
機能解説と使い勝手
- 最大4台の同時充電: 内蔵ケーブル2本と別売りのケーブル(USB-A、USB-C)を使えば、最大4台までのデバイスを同時に充電できます。家族や友人とのシェアにも便利です。
- 自己放電率が1%未満: 長期間放置しても電力をしっかり保持します。カバンに入れっぱなしでも、いざという時に確実に使えます。
- 過酷な環境にも対応: スペック上は-20℃から55℃までの幅広い温度帯での動作が想定されています。冬の冷え込む環境などでの作業に強い仕様ですが、バッテリーの安全な運用のため、炎天下の直射日光下への放置や、熱のこもる場所での使用は避けるなど、基本的な温度管理には十分配慮してください。
安全性に関するポイント
安全面においては、メーカー公称値で内部の液体成分を1%未満に抑えた全固体構造を採用しており、従来型バッテリーが抱える発火リスクを低減する設計がなされています。メーカー公式のFAQでも以下のように説明されています。
BigBlueの商品ページの解説を見る(引用)
”全固体電解質を使用することにより、液漏れや揮発が起こりにくく、内部短絡時の熱の急激な拡大や燃焼の連鎖を抑制しやすい構造となっています。”
(引用元:BigBlue PF10公式商品ページのFAQより)
構造的な安全性が確保されていますが、精密機器であることに変わりはありません。モバイルバッテリーの基本運用を守り、強い衝撃を与えたり落下させたりしないよう、優しく扱ってください。
モバイルバッテリー特有の「変換ロス」により、実質的に充電できる容量は約6000〜7000mAh(約60〜70%)になります。一般的なタブレットを0%から100%まで完全にフル充電するには少し容量が足りませんが、出先で60〜80%程度回復させる予備電源としては非常に使い勝手の良いバランスです。
また、複数ポートを同時に使用する際は合計出力が最大15Wに制限される点には気をつけてください。
- ケーブルを持ち歩く必要がなく、出先での準備・片付けが早い。
- %単位のデジタル表示で、充電のタイミングを正確に管理できる。
- スマホを満充電しても少し容量が余り、イヤホンなどの周辺機器にも回せる余裕がある。
- 複数ポート同時使用時は、合計出力が最大15Wに制限される。
- 変換ロスにより、一般的なタブレットのフル充電には少し届かない。
- PF8と2000mAhの差で60g重いが「ケーブル内蔵」や「デジタル残量表示」も考慮して天秤にかける必要あり。
注目ポイント📌
タブレットのフル充電は難しくても、出先での作業時間を大幅に延ばすベースキャンプとして最適です。ケーブルがごちゃつかない快適さは、一度味わうと手放せません。
遠征イベントの頼れる大容量タンク「BigBlue PF20 (20000mAh)」

- コミケやデザフェスなどのイベントなど、長時間スマホやタブレットを使用する事がある人。
- カフェやワークスペースなどで長時間タブレットを稼働させる人(コンセントがない場所の場合)
- 複数デバイスを持ち歩き、充電管理を一つにまとめたい人
モバイルバッテリー特有の変換ロスを考慮しても、タブレットを余裕でフル充電できる20000mAhの大容量です。長時間のイベント参加や、電源の取れない環境での作業において、非常に心強い相棒となります。
また、本機は2026年に年発売されたばかりのため、新基準のPSE適合と全固体技術によりそのリスクが低減されている点が、長丁場の遠征用として高く評価できるポイントです。
PF10と同様に背面にUSB-Cケーブルが2本内蔵されているため、カバンの中でケーブルが絡まる煩わしさがなく、別途ケーブルを用意しなくてもスッキリと運用できるのが嬉しいポイントです。
懸念点としては、390gとスマホ2台分(缶コーヒー2個分)の重さがあるため、持ち運びはリュックでなければ少し負担になるかもしれません。イベントや旅行、キャンプなどでは間違いなく頼もしい相棒になりますし、価格と容量だけを見れば非常にコスパが良いのですが、普段の持ち歩きを考えると、この重さは十分に考慮して選ぶ必要があります。
基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 20000mAh (74Wh) |
| 最大出力 | 20W (PD・QC3.0対応) |
| サイズ / 重量 | 約148×69×30mm / 約390g |
| 内蔵ケーブル | USB-C × 2本 |
| 同時充電 | 最大4台 |
| 残量表示 | デジタル(%表示) |
| 保証期間 | 24ヶ月(2年間) |
機能解説と使い勝手
- 最大4台の同時充電が可能: 内蔵ケーブル2本に加え、別売りのケーブルを使用することで最大4台のデバイスを同時に充電できます。友人との充電のシェアにも活躍します。
- 長期保管に強い: 自己放電率が月間1%未満に抑えられており、防災リュックや遠征用カバンに入れっぱなしでも、いざという時に電力をしっかり保持しています。
- 機内持ち込み対応: 容量は74Whなので、飛行機の機内持ち込み制限(100Wh以下)も問題なくクリアしています。遠方での同人イベントなどにも安心して持っていけます。
- 残量の正確な把握: バッテリー残量が「%単位」でデジタル表示されるため、長丁場のイベントでも充電のタイミングを正確に管理できます。
安全性に関するポイント
バッテリーは大容量になるほど、万が一発火した際の被害も大きくなるため、内部の安全設計が非常に重要になります。本機は全固体電解質を採用し、液体成分を1%未満に抑える設計により、従来品と比べて発火リスクの低減が図られています。
BigBlueの商品ページの解説を見る(引用)
“当社の全固体電池は、電解液に依存しない新たな構造により、熱暴走のトリガーとなる内部短絡現象を原理的に抑制します。これは、リチウムデンドライトの貫通に対して高い抵抗を示す固体電解質の特性に由来し、従来技術を超える本質的な安全性の実現を可能にしました。”
(引用元:BigBlue PF20公式商品ページより)
メーカー独自の構造によって発火リスクが低減されているとされており、長時間のイベントや人の多い遠征先での電源確保の際にも、心理的な安心感に繋がります。ただし精密機器ですので、丁寧な取り扱いを心がけてください。
📝 ノートPCの充電には対応していません:
容量は20000mAhとたっぷりありますが、最大出力は20Wまでです。MacBookやビジネス用ノートPCを稼働させながら充電するには45W〜65W程度の出力が要求されるため、本機を接続してもPC側が「電力が弱すぎる」と判断して充電が弾かれます。「大容量だからパソコンも充電できる」と勘違いして選ばないよう、気をつけてください。
- 電源のない環境でもタブレットを複数回充電できる安心の大容量。
- 内蔵ケーブルのおかげで、大容量ながらスッキリとした機材運用が可能。
- 容量と価格のコスパが良い
- 最大出力が20Wのため、ノートPCの充電は不可。
- 約390gあり、ちょっとした外出に持ち歩くにはやや重量感がある。
注目ポイント📌
あくまでタブレットやスマートフォン、左手デバイスを何度も繰り返し充電するための、長丁場に特化した大容量モデルです。PCの充電が必要な場合は、番外編で紹介する高出力モデルを検討してみてください。
【番外編】ノートPCを充電したい人向け「CIO SMARTCOBY TRIO 67W SS」

- ノートPCと液晶タブレットを持ち歩いて、本格的に制作を行う方
- ノートPCやスマホなど、複数デバイスの充電を一つのバッテリーでまとめたい方
「全固体は魅力的だけど、20WじゃノートPCが充電できない」とお悩みの場合、現時点では全個体のモバイルバッテリーはありません。そこでオススメなのが国内メーカーCIOのモバイルバッテリーです。
2026年3月に発売された「SMARTCOBY TRIO 67W SS」は、完全な全固体ではありませんが発火リスクを大きく低減した「半固体系セル」を採用しています。約95 × 69 × 29.5mmというカードサイズのボディでありながら、単ポート最大67Wの高出力でノートPCを充電しつつ、重いデザインソフトを快適に動かせる頼もしい一台です。
そして重さは約355gと缶ジュース(350ml)と同じ程度です。BigBlue PF20と比較すると35g軽いですが、内蔵ケーブルが無い事を考えると妥当でしょう。
シンプルなデザインでありながらもシボ加工による見た目や手触り、傷や指紋のつきにくさはCIO製品の魅力です。
基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 20000mAh |
| 最大出力 | 67W (PD・PPS対応) |
| サイズ / 重量 | 約95 × 69 × 29.5mm / 約355g |
| 本体の充電時間 | 約90分 (※67W以上の充電器使用時) |
| 独自機能 | 電力自動振り分け (Nova Intelligence) |
機能解説と使い勝手
- ポートを気にしない自動振り分け: USB-Cポート2つとUSB-Aポート1つを搭載し、最大3台の同時充電が可能です。Cポートを2つ同時使用した際もデバイスに合わせて出力を自動で振り分けてくれるため、ノートPC2台の同時充電もこなせます。
- パススルーと急速蓄電: 20000mAhの大容量でありながら、バッテリー本体も67W入力に対応。約90分で満充電にできるため、急な外出前でも素早く準備が整います。本体を充電しながらデバイスへ給電するパススルー充電にも対応しています。
- 1%刻みの正確な残量表示: バッテリー残量が1%単位の数値で表示されるため、長時間のカフェ作業などでも充電のタイミングを正確に把握できます。
安全性に関するチェックポイント
完全な全固体ではありませんが、従来のリチウムイオン電池と比べて燃えにくい「半固体系バッテリーセル」を採用しています。
さらに、CIO独自開発の構造「NovaCore C2」と安全機構「NovaSafety S2」を搭載し、温度上昇などの異常を監視して出力を制御する仕組みを取り入れています。PCを充電できる高出力と、次世代の安全性のバランスをうまく取った製品です。
また、CIOは単純に半個体だから安全という訳では無い、と注意喚起しつつも、新製品は半個体に移行しつつあります。
「全固体」「半固体」という名称だけで単純に安全性の優劣が決まるわけではなく、各メーカーがどのような安全基準や異常監視システムを採用しているかが重要になります。
CIOの注意喚起(引用)
“未開拓な技術領域であることも相まって、製造技術や安全性の水準はメーカーによって大きく異なり、「半固体=安全」といった単純な解釈は、かえって誤った判断につながりかねないと危惧しております。”
(引用元:既存製品の半固体系モバイルバッテリーへの置き換えと新製品の販売予定について)
CIOの半固体系への移行について(引用)
“現行モデルも十分な安全性を確保しておりますが、より高い安全水準を目指して、発火リスクの低い半固体系電池を搭載した新モデルの採用を進めております。 ”
(引用元:モバイルバッテリーの安全性と社会的責任について ─ CIOの考えと取り組みより)
60Wを超える出力を引き出すためには、安全のため必ず付属のケーブルか、e-Marker搭載の対応ケーブルをご使用ください。
メーカーによってはパッケージに直接記載されていることもありますが、表記がなくても「100W」「240W」「5A」の表記があるなど、60W(3A)を超える給電に対応しているケーブルには必ず内蔵されています。
「USB 10Gbps」「USB4 40Gbps」など、高速通信を謳うロゴが印字されている場合も搭載されています。
逆に言うと、「60Wまで」かつ「USB 2.0(480Mbps)」の一般的な安価なケーブルには、基本的には搭載されていません。

- ノートPCでの重いデザイン作業もこなせる最大67Wの高出力。
- 20000mAhの大容量ながら、本体への蓄電が約90分で完了する。 (※67W以上の充電器使用時)
- 指紋や手汗、傷に強く、シンプルながらもクリエイターライクなデザイン
- 完全な全固体ではなく、あくまで「半固体」の技術を採用。
- 高出力を安全に使うには、e-Marker搭載ケーブルが必要。(付属しています)
- 350gという重さは十分に考慮して検討する必要がある。
注目ポイント📌
究極の安全性(全固体)をとるか、ノートPCも充電できる実用性(半固体)をとるか。ご自身の制作環境に合わせて選んでみてください。CIOのモバイルバッテリーについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
モバイルバッテリー運用で気をつけたい機材管理術

安全な機材を選んだ上で、普段の運用方法も再確認しておきたいですね。長く安全に使うためのポイントをリストにまとめました。
落下ダメージの放置に注意する:現場で落としてしまった場合、見た目が無事でもそのまま使い続けるのは避けたほうが無難です。落とした衝撃により内蔵電池が破損していた場合には、時間が経ってから発火するおそれがあります。
国民生活センターの注意喚起を見る(引用)
”見た目に変化がなくても、落とした衝撃により内蔵電池が破損していた場合には、時間が経ってから発火するおそれがあります。
膨張、変色、発熱、異臭、その他いつもと違うことに気付いた場合は、すぐに使用を中止し、交換または適切に廃棄しましょう。”
(引用元:独立行政法人国民生活センター:モバイルバッテリーを落としてしまった。使い続けても大丈夫か。)
極端な温度環境を避ける:真夏の車内や、機材が密集して熱がこもるバッグの中での放置は、バッテリーの劣化を早めます。保管の際は35℃以下の涼しく乾燥した環境がおすすめです。
Ankerの注意喚起を見る(引用)
”利用推奨範囲は守り、理想の温度範囲でご利用ください。保管の際には特に35℃以下の涼しく乾燥した環境がおすすめです。”
引用元: Anker(モバイルバッテリーの安全な使い方と取扱いにおける注意点)
長期保管時は残量を調整する:数ヶ月使わない時は、過放電(0%)や過充電(100%)を避けるのがポイントです。BigBlueの全固体モデルの場合は60〜80%の残量にしておくのが長持ちの秘訣です。
ELECOMの注意喚起を見る(引用)
”AC充電器につなぎっぱなしのまま放っておくと100%のフル充電状態が続き、バッテリーの劣化を早めてしまう原因にもなります。充電が終わったらケーブルを抜いておくようにしましょう。”
(引用元:ELECOM:安全・安心 モバイルバッテリーの使い方)
フリマアプリ等での中古品は避ける:前オーナーの使用環境が分からない中古品は、トラブルの原因となるリスクが非常に高いためおすすめしません。
ELECOMの注意喚起を見る(引用)
”モバイルバッテリーは“消耗品”だという点です。使用済みの中古品はもちろん、仮にまだ使用していない新古品であってもモバイルバッテリーは時間とともに劣化するものです。劣化した製品を購入・使用すれば、それだけトラブルのリスクも高まります。 モバイルバッテリーを購入する際には、その製品が新品かどうか必ずチェックした上で購入することが大切です。”
(引用元:ELECOM:安全・安心 モバイルバッテリーの使い方)
モバイルバッテリーの寿命はモデルごとにメーカーが設定しており、使用頻度やにもよりますが、充放電約300〜500回(期間にして約1〜2年)が目安です。寿命を迎えたバッテリーは一般ゴミに出さず、自治体の指示や家電量販店などの回収サービスを利用して適切に廃棄することが推奨されています。
注目ポイント📌
バッテリーのトラブルは、機材の破損だけでなく、取り返しのつかないデータ消失にも繋がります。正しい知識と安全な機材選び必要です。
結局、自分にはどれがベスト?

本記事では、発火リスクの低減という安全性を重視し、現在国内で入手しやすい「BigBlue Tech」の全固体モデルと、ノートPC充電のニーズを満たす「CIO」の半固体モデルを解説しました。
一般的なリチウムイオンモバイルバッテリーと比べると価格は上がりますが、高価な機材と自身を守るためと考えれば、十分に投資する価値があります。
| 機種 | デメリット | メリット |
| BigBlue PF8 | ❌️ ケーブル内臓ではなく、デジタル残量表示が無い。 | ⭕️ スタンダートな容量と重さでな取り回しのが良い。 |
| BigBlue PF10 | ❌️ 複数ポート使用時は出力が制限される。 | ⭕️ ケーブル2本内蔵とデジタル残量表示。 |
| BigBlue PF20 | ❌️ 大容量だがノートPCの充電不可。 | ⭕️ 大容量で長時間の作業には最適。 |
| CIO SMARTCOBY TRIO 67W SS | ❌️ 完全な全固体ではない(半固体)。高出力には対応ケーブルが必要。 | ⭕️ ノートPCを充電可能。 |
BigBlue PF8 (8000mAh)
BigBlue PF10 (10000mAh)
BigBlue PF20 (20000mAh)
CIO SMARTCOBY TRIO 67W SS (20000mAh)
免責事項:本記事における安全性に関する記述は、メーカー公表値および公的機関の情報を基に構成していますが、すべての環境での絶対の安全を保証するものではありません。ご使用の際は製品の取扱説明書に従ってください。なお、製品の仕様や価格は執筆時点のものであり、将来的に変更される可能性があります。最終的な判断は公式サイトをご確認ください。
📚 参考ソース
- BigBlue 公式商品ページ:PF8 (8000mAh)
- BigBlue 公式商品ページ:PF10 (10000mAh)
- BigBlue 公式商品ページ:PF20 (20000mAh)
- CIO 公式商品ページ:SMARTCOBY TRIO 67W SS
- CIO 公式リリース:既存製品の半固体系モバイルバッテリーへの置き換えと新製品の販売予定について
- CIO 公式リリース:モバイルバッテリーの安全性と社会的責任について
- ELECOM:モバイルバッテリーのPSEとは?
- ELECOM:安全・安心 モバイルバッテリーの使い方
- 消費者庁:Vol.675 あなたのモバイルバッテリーは大丈夫?
- 独立行政法人国民生活センター:モバイルバッテリーを落としてしまった。使い続けても大丈夫か。
- Anker:モバイルバッテリーの安全な使い方と取扱いにおける注意点









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